給与や福利厚生は依然として重要な要素ですが、候補者が企業を選ぶ基準は、それだけではなくなっています。
経験を積んだ人材にとって、転職は単なる収入面の判断ではありません。新たに身を置く職場環境、一緒に働く人々、そして入社後に受けられる支援も含めた総合的な判断となっています。
働く環境に求めるものが変化するなか、インドネシア国内で働くプロフェッショナル224人を対象に、就業先を選ぶ際に何を重視するのかを調査しました。その結果、給与や福利厚生だけでなく、職場での人間関係、上司からの支援、チームカルチャーを重視する傾向が明らかになりました。
経験豊富な人材を惹きつけ、定着につなげるには、競争力のある条件提示だけでは不十分です。社員が活躍できる環境と、その環境づくりを支える上司や同僚の存在が、これまで以上に重要になっています。
職場の人間関係が転職先選びを左右
希望する上司像について尋ねたところ、回答者は支援的で、部下に寄り添うマネジメントを好む傾向を示しました。
| 回答者の半数を超える54%が、理想の上司として「メンバーを気にかける上司」を挙げました。また、31%は「強いリーダーシップを持つ上司」を望むと回答しました。 その他の選択肢への回答は大きく下回っており、上司にはリーダーシップだけでなく、チームへの真摯な支援も求められていることがうかがえます。
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同僚との関係に関する結果は、さらに明確でした。 回答者の大多数にあたる88%が、従業員同士の関係が友好的な職場を望むと回答しました。 この結果は、働く人々が日々の業務の中で他者とどのように関わるかを重視していることを示しています。キャリア形成や報酬が引き続き重要である一方で、職場でのやり取りの質は、企業を評価するうえで大きな要素となっています。
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企業に求められる対応
今回の調査結果は、経験豊富な人材を採用するには、競争力のある報酬を提示するだけでは不十分であることを示しています。候補者は、入社後にどのような環境で働くのかをより重視するようになっています。そこには、上司のマネジメントスタイル、チームの雰囲気、職場文化などが含まれます。
そのため企業は、候補者が職務を遂行できるかどうかだけでなく、その人材が組織の中で活躍し、チームに良い影響をもたらせるかどうかも見極める必要があります。
支援的な職場づくりは、単なる定着施策ではありません。人材を惹きつける段階から重要な要素となっています。
企業にとって重要なのは、職場の人間関係を単なる副次的な要素として捉えないことです。それは、候補者が転職先を検討する際に重視する、企業の価値の一部となっています。
入社前から始まる職場適合性の見極め
今回の結果は、採用活動の初期段階から慎重な判断を行う重要性も示しています。職場文化は、リーダーシップ、チーム内の関係性、組織を構成する人々など、さまざまな要素によって形づくられます。
制度や手続きは期待値を整えるうえで役立ちますが、良好な職場関係を築くのは、最終的にはチームを構成する一人ひとりです。
だからこそ、採用プロセスは重要です。
面接は、企業が候補者のスキルや経験を確認する場であるだけではありません。価値観や働き方、企業に求めることが組織と合っているかを見極める機会でもあります。同時に、候補者にとっても、その企業が自分の求める環境を提供しているかを判断する場となります。
適切な人材を採用することは、単にポジションを埋めることではありません。価値観、期待、働き方が合致する人材と企業を結びつけ、中長期的な成功を支えることです。
採用においては、資格や経験だけを見るのではなく、企業の採用目的と候補者のキャリア志向の双方を深く理解することが重要です。そうした理解を通じて、中長期的な成果につながる、より良い採用の実現を支援することができます。
チーム力と職場文化をさらに強化したい企業にとって、採用のあり方を見直すことは、重要な第一歩となります。
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