Connecting...

戻る
Blog Img

【2023年版】インドネシアの製造業界の転職市場動向

東南アジアの大国として、日々その存在感を強めているインドネシア。世界第4位の人口を有し、毎年平均5%のGDP成長を続けています。
そのようなインドネシアには、自動車産業を中心に数多くの日系企業が同国に進出しており、今後、さまざまな産業において有力な投資先として注目されています。
このように、将来的にも最も熱い国のひとつ、インドネシアの転職市場を、JACインドネシアのコンサルタントが解説します。


インドネシアにおける製造業界のトレンド

ジェトロインドネシアの調査によると、2019年時点でインドネシアにある日系企業数は1498社。そのうちの半分以上を占める871社は製造業です。インドネシアにおいて製造業の求人は全体の約40%以上を占める最もポピュラーな求人です。
2016年以降、日系製造業のインドネシア進出は減速傾向となっていますが、コロナ禍を経て、各企業ともに「現地化」というキーワードを掲げており、今後現地採用のニーズは増えていくと見られています。


製造業の求人について

前述の通り、製造業の求人ついては主に「営業職」、「製造管理職」があります。
当地における営業職は日本人窓口としての特色が強く、日系顧客企業の日本人担当者と円滑なコミュニケーション、関係構築などを求められております。
また製造管理職は、製品が技術面で正しく製造されていることを管理する仕事です。
上記以外にも、生産に必要な材料の調達、在庫管理、また生産後の発送管理などを行う生産管理、日々の会社のお金の流れを記録する経理、社内のIT周りを請け負う社内IT、総務や通訳、秘書などの事務職など幅広い求人があります。

製造管理、生産管理、経理、社内ITなど専門性の高い職種から、営業や事務など比較的間口の広い職種まで、幅広い求人があるのが製造業の特色となります。


製造業で求められる人物像について

まず、すべての求人に共通して、企業が現地採用を求める要素に「中長期にわたる勤務」というキーワードがあります。
これは、数年おきにローテーションする駐在員では担えない部分になり、営業であれば顧客とのコネクション、製造管理であれば従業員との関係構築と、教育の面で企業が現地採用に対して大いに期待している部分です。

当地の製造業における営業の場合

新規営業というより、比較的、既存顧客のメンテナンスをするルート営業の要素が強くなる傾向にあります。しっかりと地に足をつけて長期的、かつ、安定した人間関係を築ける方が望ましいと言えます。

製造管理職の場合

常に一定以上の基準を満たした品質の製品を作り続けることが求められ、従業員のマネジメントや教育などが重要な職務となります。
したがってインドネシア人スタッフとの円滑なコミュニケーション、文化理解など、インドネシア人スタッフと良好な関係を長期的に築ける方が望ましいでしょう。

製造業の年収事情について

製造業における年収については、営業であれば下記のような計算式が一般的な当地における相場観となります。
年齢×100万ルピア(約8500円ほど)=手取り額

製造管理の場合、ご経験によりますが、営業より年収は高くなる傾向にあります。
ご経験が3年から8年ほどで2000万ルピアから3500万ルピアほど(17万円から30万円ほど)、また、ご経験8年以上の場合3500万ルピアから8000万ルピアほど(30万円から67万円ほど)
となります。

また、インドネシアでは上記以外に、宗教ボーナス(THR)があり、1年1回一般的に1カ月分のお給料分のボーナスが支給されます。(したがって通常年収計算は、月収×13カ月)

他にも当地の交通事情を考慮し、移動のための車と運転手の支給や、住宅手当の支給などもあるので、比較的、手元に残るお金は多くなる傾向にはあります(住宅、交通手当は求人によって条件が異なる)。


インドネシアの製造業におけるキャリアの魅力について

冒頭でも触れましたが、インドネシアに進出している日系企業の過半数が製造業となり、またその他の東南アジア諸国においても日系製造業のプレゼンスは強いのが現状です。
そのためインドネシアにある製造業でご経験とスキルを積むことで、インドネシア国内でのご転職はもちろんのこと、他国への横展開も可能になってまいります。
また、昨今、インドネシア企業あるいは多国籍企業においても、日系マーケット獲得のために、日本人営業のニーズが高くなっています。
日系企業以外の外国企業への転職という選択肢も広がってきます。

いずれにせよ、即戦力性が求められている昨今の転職市場において、製造業で培った高い専門性は、ご自身の転職活動において強い武器になりえます。


製造業の転職に強いJAC Recruitment Indonesia

製造業では専門性の高い人材が求められるケースが多く、40代、50代、場合によっては60代の方でもご転職のチャンスは十分にあります。
また営業職であれば経験不問という求人も一定数あり、ジュニアからシニア層まで間口が広いのが特徴です。
JAC Recruitment Indonesiaは、当地における日系製造業と強いコネクションを持っています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。